この記事の概要
過酷なダイエットはハゲの原因になります。ストレスホルモンは、ストレスから体を守るための大切な物質でが、過酷さのため分泌量が多くなると、活性酸素が大量に発生します。女性はストレスによってエストロゲンを減らし女性ホルモンが減ります。
1. 男性型脱毛症になりやすい人
下記のような経験がある人は、女性であっても、男性型脱毛症が起こりやすいのです。
過激なダイエットをしたことがある
ストレス過剰な生活をしていた
更年期障害を経験した
女性ホルモンは発毛効果があります。女性は、男性型脱毛症にはならないと言われています。女性にも男性ホルモンのテストステロンが1割程度、卵巣や副腎から出ています。
2. 女性ホルモン
女性ホルモンは大きく分けて2つあります。
エストロゲン(卵胞ホルモン):子宮内膜を増殖させる。髪の毛や肌、爪などの張り、潤いを保ち、コラーゲンの生成を促す。
プロゲステロン(黄体ホルモン):増殖した子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態にする。体内の水分量や、食欲、基礎体温などをコントロールする。
驚くことに女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌量は一生涯でティースプーン一杯程度しかないのです。こんな少量で二つの女性ホルモンがバランスよく分泌され女性の体は、感覚的に良く整えられているのです。
女性の体には男性ホルモンの量が、エストロゲンの10倍以上もあるとのことです。女性が男性化しないのは、女性ホルモンが作用しているからです。この微量な女性ホルモンが作用しなかったら、女性は女性でなくなってしまうのですね。
女性もストレスがかかると、女性ホルモンであるプロゲステロンがコルチゾールやコルチゾンなどのストレスホルモンに変化するそうです。
ストレスホルモンは、ストレスから体を守るための大切な物質です。分泌量が多くなると、活性酸素が大量に発生します。ストレスによってエストロゲンを減らし女性ホルモンが減ります。
女性ホルモンが減少すると、男性ホルモンが優勢になります。前ページ「男性ホルモンDHTをつくらない」で述べた5αリダクターゼが毛母細胞にあれば、男性型脱毛症を起こすのです。
※コルチゾールは、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、ヒドロコルチゾン とも呼ばれます。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンでです。
3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによります。
※コルチゾン はステロイドホルモンの一種です。副腎皮質ステロイドに分類されます。化学式 C₂₁H₂₈O₅ で表され、IUPAC名は17,21-ジヒドロキシプレグナ-4-エン-3,11,20-トリオンでです。コルチコステロンと深く関連しています。
3. 女性が迎えるストレス
女性は、大きなストレスに遭遇すると整理が止まることがあります。ストレスホルモンが多く分泌され、プロゲステロンやエストロゲンが減少します。これによってホルモンのバランスが崩れるのです。
女性ホルモンのピークは25歳から35歳ごろまでです。40歳過ぎのころから、ガクンと減り始めます。更年期となる50歳前後には閉経して、女性ホルモンが無くなるとも言われています。
このような状況から男性型脱毛症が起きると考えられているのです。
まとめ
過激なダイエットをしたことがあると男性型脱毛症になりやすくなる
女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌量は一生涯でティースプーン一杯程度