この記事の概要
糖尿病と薄毛の改善には、糖質制限が効果的です。尿から糖が出るようになったりするのは、ブドウ糖が体内であふれてしまっているためです。糖化したたんぱく質からは、悪玉物質が大量につくられます。これがAGEです。頭皮にも同じことが起こっています。
1. 糖質制限
糖尿病と薄毛の改善には、カロリー計算よりも糖質制限が必要だということです。
糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンに問題が生じて起こります。インスリンというホルモンには、血液中のブドウ糖を細胞にとり込ませてエネルギーとして利用させたり、蓄えたりする働きがあります。
※ランゲルハンス島(ランゲルハンスとう、英語: islets of Langerhans)は、膵臓の内部に島の形状で散在する内分泌を営む細胞群です。膵島(すいとう、英語: Pancreatic islets、ラテン語: insulae pancreaticae)とも呼ばれています。ドイツの病理学者のパウル・ランゲルハンスによって発見されたのが名前の由来です。
2. ブドウ糖の過剰摂取
尿から糖が出るようになったりするのは、ブドウ糖が体内であふれてしまっているためです。急激に体重が減る人は少なくなく、とても危険な状態です。
ここで怖いのは合併症です。血管や神経がボロボロになるなど、体のあちらこちらに障害が生じます。それによって、抜け毛が増え、薄毛が生じてしまいます。人によっては、頭がツルツルになってしまう場合があります。
生活習慣病で起こる糖尿病は、インスリンは分泌されていても、働きが悪いために起こります。
糖質過剰摂取によって、ブドウ糖が大量に入ってくることで、β細胞は対応しきれず、疲弊してしまい、機能が正常ではなくなってしまうのです。
糖尿病に必要なのは、カロリー計算ではなく、糖質制限であることが明白になったのです。
体力が落ちる夏に、糖質の摂りすぎとストレスが原因で膵臓のβ細胞が疲弊し糖尿病を発症させる原因であることが解明されてきました。
世の中では一般的に「ブドウ糖は脳の唯一の栄養素」と言われていて、「糖質制限すると、頭が働かなくなる」という人もいますが、そんなことはないようです。
脳の栄養素は、ブドウ糖だけではありません。人間の体はそんなに単純なものではありません。脳が働かなければ、生命を維持できないのですから、ブドウ糖だけの栄養素に頼っているはずがありません。
糖質制限を始めると、中性脂肪も減り、ダイエットも行え、髪の毛が元気になりだしてきたことです。
糖質制限で髪の毛がとても元気になりだしたのです。
3. 糖質制限すると毛髪力が蘇る理由
AGE:Advanced Glycation Endproductsの頭文字をとった略語です。日本語に訳すと「終末糖化産物」です。
糖化とは、たんぱく質と糖質が結び付き、たんぱく質が劣化する反応です。
糖化したたんぱく質からは、悪玉物質が大量につくられます。これがAGEです。AGEは、老化の元凶の物質として危険視されています。
4. 人体の主な成分比
水分を除くと、
たんぱく質:46%
脂質:42%
ミネラル:11%
糖質:1%
これに対して、食事の成分比率は、
糖質:68%
たんぱく質:16%
脂質:11%
ミネラル:5%
5. AGE、終末糖化産物
人体と現代人の食事の成分比率は、全く適合していません。たんぱく質を主成分にすると体に、大量の糖質を入れてしい、危ない食事をすることになってしまいます。
体内のたんぱく質と糖が結び付く反応が進むと、シップ塩基という物質を経て、アマドリ化物質というたんぱく質に変化します。
シップ塩基やアマドリ化物は、糖の濃度が下がれば、元の正常なたんぱく質に戻ります。ところが、アマドリ化物質が、高濃度の糖に晒されると、たんぱく質とは似ても似つかない「終末糖化産物」が生成されます。
AGEとは、終末糖化産物の総称です。
AGEがあちらこちらに蓄積すると、その部位の老化が著しく進みます。糖の摂りすぎによって体内のたんぱく質がゴミたんぱく質と呼ばれるAGEに変質してしまい、老化がどんどん進行するのです。
これによって、たんぱく質は元の瑞々しさを失ってしまいます。
※シッフ塩基 またはアゾメチン は、有機化合物の分類のひとつです。窒素原子に炭化水素基が結合したイミンを指す呼称です。フーゴ・シッフによって命名されました。
※アマドリ転位(アマドリてんい、Amadori rearrangement)とは、有機化学における転位反応のひとつでです。糖の合成化学の中で重要な反応です。
6. コラーゲンにAGEの蓄積で老化
コラーゲンにAGEが蓄積すれば、肌のたるみが進みます。コラーゲンもたんぱく質の一種です。細胞をつなぎとめる役割があり、細胞と細胞をくっつける糊の働きがります。また細胞を並べる役割があります。
このコラーゲンにAGEが蓄積すれば、加齢とともに顔にシワが増え、そのシワが深くなっていきます。かつては、ピンと張っていたはずのシワも重力で弛み、シミ、そばかすが目立ってきます。
高価な化粧品でお肌をケアする前に、コラーゲンにAGE化が進行しないように、食生活からの改善が必要になります。
髪の毛もこれに当てはまります。
髪の毛は頭皮から生えています。頭皮にAGEが蓄積してしまうと、髪は十分に栄養も水分も得られなくなります。
薄毛になり、抜け毛も増え、髪の毛に腰が無くなりボリューム感も失われてしまいます。
髪の毛の8割は、ケラチンというたんぱく質で占められています。
たんぱく質が多い髪の毛もAGE化が起こりやすい組織です。
※ケラチンとは、細胞骨格を構成するタンパク質の一つです。細胞骨格には、太い方から順に、微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメントと3種類ありますが、上皮細胞の中間径フィラメントを構成するタンパク質がケラチンです。
まとめ
糖尿病と薄毛の改善には、カロリー計算よりも糖質制限が必要
尿から糖が出るようになったりするのは、ブドウ糖が体内であふれているため
糖化とは、たんぱく質と糖質が結び付き、たんぱく質が劣化する反応(AGE)
コラーゲンにAGEが蓄積すれば、肌のたるみが進む
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