この記事の要約
「湯シャン」で効果がある人は、合成界面活性剤入りのシャンプーを長い間使い続けてきた人たちです。無理やり皮脂を取り続けた結果、頭皮が痛んだ人たちです。頭皮を傷みから解放させるために、一時的にするのは効果があるようです。頭皮が健康に戻って湯シャンを続けると酸化した汚れが蓄積していくことがあります。
合成界面活性剤は危ない
最近は、シャンプーを止めて髪の毛が生えるようになった人が増えています。原因は、シャンプーに含まれている合成界面活性剤の影響です。合成界面活性剤には、ものすごい洗浄力があるので、頭皮ににあるバリア機能を根こそぎ剥がしてしまいます。
そのため頭皮の潤いを失い、頭皮が乾燥し、皮膚の細胞分裂を止めてしまうのです。 そうなると、新陳代謝が止まり、新しい細胞はつくられなくなります。細胞は不足し頭皮が薄くなります。 畑をしっかり耕しておかないと表面が硬くなり、根が張れず、作物が大きく育ちません。それと同じように、髪の毛は根を深く伸ばせなくなり、髪の毛が育たなくなってしまうのです。
日本人が髪の毛を洗う習慣は、江戸時代からと言われています。この頃の女性は、油をたっぷりつけて日本髪を結うようになりました。たっぷり油をつけても髪を洗う頻度は一月に一度くらいでした。
当時のシャンプーは洗髪料です。その原材料は、ふのり、米ぬか、小麦粉を使っていました。髪を結ったときに使った油を落とすのが目的だったのです。今では考えられないほどの超自然な原料でした。でも、頭皮にとっては、とても優しい洗髪料です。
この頃の基本的な洗髪の目的は、髪の汚れや油を落とすことでした。頭皮の汚れとかヘアケアなどの目的はありませんでした。
ヘアケアは、髪の毛をくしで梳かすことで実践されていました。平安時代の女性は、毎日毎日、日課として時間をかけて念入りにくしで髪を梳かしていたそうです。
毎日シャンプーをする習慣はごく最近
髪を洗うことが一般的になったのは、実に最近のことなのです。 石鹸が輸入され始めたのは明治に入ってからです。この頃から、洗髪には、石鹸が用いられるようになりました。 昭和に入ってから、髪を洗うのは、週に1回程度になります。
シャンプーが発売されたのは、1926年です。大正15年、関東大震災から3年後でした。
それから、石鹸を原料としないシャンプーが1950年に発売されました。界面活性剤が洗浄成分として使用されるようになりました。この頃から、一般家庭に界面活性剤いりのシャンプーが広がり始めたのです。
それでもまだ1970年代は、髪を洗う頻度は、週に1回が平均的な回数でした。
毎日シャンプーをするようになってきたのは、1980年代に入ってからです。この頃からたくさんの種類のシャンプーが発売され始めます。「朝シャン」が若い女性の間で流行します。学校に登校したときに女性が通り過ぎるとシャンプーとリンスのいい香りが振り撒かれていました。
この頃から、頭皮のバリアが剥がされ、薄毛に悩む人々が増え始めました。頭皮ににとって非常に危険な合成界面活性剤を使用したシャンプーを毎日使っているのです。シャンプーに含まれている合成界面活性剤という成分が本当に髪の毛と頭皮に良いのかは、髪の毛を見てみればよく理解できるはずです。
「湯シャン」
シャンプーを全く止めてお湯洗い「湯シャン」をする人が増えています。しかしながら、今まで合成界面活性剤を含むシャンプーで洗髪していた人がいきなり「湯シャン」に切り替えるのは、非常に難しいと思います。 「湯シャン」では洗い流すことができない汚れが、頭皮にどんどん蓄積されていくため、難しいのです。
「湯シャン」が効果を発揮するのは、合成界面活性剤入りのシャンプーを長い間使い続けてきた人たちです。無理やり皮脂を取り続けた結果、頭皮が痛んだ人たちです。 頭皮を傷みから解放させるために、一時的にするのは効果があるようです。
頭皮が健康に戻って湯シャンを続けると酸化した汚れが蓄積していくことがあります。合成界面活性剤が髪の生育を阻んでいました。今度は酸化の汚れが髪の毛の生育を阻む恐れがあります。
「湯シャン」で効果がある人は、合成界面活性剤入りのシャンプーを長い間使い続けてきた人たちです。そのため「湯シャン」は個人差が大きく現れるのです。
まとめ
合成界面活性剤は頭皮の潤いを失い、頭皮が乾燥し、皮膚の細胞分裂を止めてしまう。 毎日シャンプーをするようになってきたのは、1980年代に入ってから。 「湯シャン」で効果がある人は、合成界面活性剤入りのシャンプーを長い間使い続けてきた人たち。