この記事の概要
髪を洗う習慣は江戸時代から広く一般的になりました。その頃から女性は油をたっぷりつけて髪を結うようになりましたが洗髪は月に1度くらいでした。現在のように毎日洗髪するようになったのは、1970年代後半辺りからで40年ぐらいの習慣に過ぎません。
1. 昔は髪を洗う習慣はなかった
日本人は、古代から髪を洗う習慣はなかったそうです。髪を洗う習慣が広がったのは、江戸時代からと言われています。
髪の手入れ方法は、髪を梳かすことで汚れを取り、油で艶と香りを付ける程度だったそうです。平安時代の絵巻物の女性の長い黒髪は、髪を洗わないことで作られていたとのことです。
2. 江戸時代の洗髪
江戸時代になって、女性は、油をたっぷりつけて日本髪を結うようになりました。油をたっぷりつけていても、髪を洗うのは一ヶ月に一度くらいだったようです。
当時のシャンプーである洗髪料には、ふのり、米ぬか、小麦粉を使っていました。おもに、髪を結ったときに使った油を落とすのが目的でした。
この頃の基本的な洗髪の目的は、髪の汚れや油を落とすことでした。頭皮汚れとかヘアケアなどの目的はなかったようです。
くしで梳かすことが、ヘアケアとして実践されていたことのようでした。平安時代の女性は、毎日毎日、日課として時間をかけて念入りにくしで髪を梳かしていました。
髪を洗うことが一般的になったのは、近代に入ってからです。
3. シャンプーの始まり
明治になると、石鹸が輸入され始めました。髪を洗う時に石鹸が使われるようになったのが始まりです。昭和初期に、週に1回程度髪の毛を洗うようになってきたようです。
1926年、シャンプーと呼ばれる洗剤が発売されるようになりました。
1950年、石鹸を原料としないシャンプーが発売されました。洗浄成分として界面活性剤が使われるようになりました。この頃に一般の家庭にまでにシャンプーが普及し始めたのです。
1970年代、髪を洗う頻度は、週に1回というのが一般的でした。
たくさんの種類のシャンプーが発売されたのは、1980年代からです。朝起きてシャンプーをする「朝シャン」が若い女性の間で流行り出したのもこの頃からです。
頭皮にとても危険な合成界面活性剤を使用したシャンプーを毎日髪の毛につけて洗うようになったのは、40年しか経っていないのです。
シャンプーの成分が本当に髪の毛と頭皮に良いのかよく考えてみる必要があります。
まとめ
古代から髪を洗う習慣はなかった
江戸時代は髪を洗うのは一ヶ月に一度くらい
970年代、髪を洗う頻度は、週に1回というのが一般的になった
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